Mercedes Story
Mercedes Story
.
11
テクノロジーのあくなき追求――コンセプトカーが示すメルセデスの先端技術とその思想
今日のガソリン自動車が、ゴットリープ・ダイムラーとカール・ベンツによって発明されて以来、その歴史は現在まで、絶えることのない技術革新によって綴られています。

技術の革新は、まず最初に絶対的なスピードへの追求に向けられました。そして、自動車のもつ根元的な可能性は、だれよりも速くという勇敢なレーサーと技術者たちによって、自動車レースという文化に実を結んだのです。

やがて、レースやスピードトライアル競技で十分といえるスピードを手にした技術者たちは、次に、いかにすれば一般のユーザーがこのスピードを使いこなせるかを考えました。スピードと危険は1枚のコインの裏表のようなもの。安全性の追求抜きには自動車の発展はなかったと言えます。

今日の自動車ショーで見られる、コンセプトカーの登場も、そんな自動車技術の動きと無縁ではありません。自動車ショーには、強力なエンジンと美しいボディでスピードと技術をアピールする、伝統的なスポーツカーのコンセプトもありますし、クルマの楽しさや便利さをアピールする自動車生活のコンセプトもあります。しかし、それらの根底にあるべきものは、クルマの将来のビジョンを示す技術です。つまりコンセプトカーは、自動車メーカーの企業姿勢をダイレクトに反映した鏡のような存在ともいえるでしょう。

さて、メルセデス・ベンツの最新コンセプトを象徴するクルマに、2001年の東京モーターショーで発表された「F400カービング」があります。F400のメインコンセプトは、いかに安全に速いコーナリングを可能にするか。クルマのハンドリングの可能性を示すひとつの回答でした。F400のシルバーに輝く近未来的なオープン2シーターボディには、メルセデス独自の、安全にしかも速く走るためのテクノロジーが詰め込まれているのです。

NEXT
F400カービング

最新コンセプトカー“F400カービング”は2001年の東京モーターショーで発表。
F400カービング

コーナリング時やブレーキング時にホイールのキャンバー角を変化させるアクティブ・キャンバー・コントロール技術。
F400カービング

インテリアはコンサバティブだが、ステアリングやブレーキにはドライブ・バイ・ワイア技術が採用されている。



Index