Mercedes Story
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自動車の生まれた日──ダイムラーとベンツ
みなさんは、自動車の誕生日をご存知でしょうか?
現在、一般的に自動車の誕生日とされるのは1886年1月29日。それは、ドイツの技術者カール・ベンツが世界で初めて完成させた、原動機付きの三輪車にドイツ政府より特許がおりた記念すべき日なのです。

当時のドイツは、1871年に国土が統一されて以来、急速な近代化の途上。イギリスで18世紀末に始まった産業革命が、ようやくドイツにも波及して、蒸気機関や機械の導入が大きな実を結び始めた頃です。ですから交通の変革も急で、蒸気機関車に次ぐ新しい乗り物への期待はとても大きなものでした。そんな中で、新しく登場した4サイクルの内燃機関に可能性を見いだした、新進気鋭の技術者の一人がカール・ベンツでした。

そしてもう一人、奇しくもベンツとまったく時を同じくして、ほんの200kmほど離れた場所で自動車を完成させていた技術者がいました。技術者の名前はゴットリープ・ダイムラー。自動車の発明者であり、メルセデス・ベンツの生みの親でもある二人の天才技術者は、大きな変革の時代に生きていたのです。

ゴットリープ・ダイムラーが生まれたのは、1834年南ドイツのヴュルテンベルグ王国ショルンドルフ。父親はパン職人でしたが、幼い頃から機械好きのゴットリープは、シュツットガルトの高等工業学校に進学しました。エンジニアとなってからは、1875年に“内燃機関の父”アウグスト・オットーのもとで、世界初の4サイクルエンジンの運転実験に成功。これを受けて自身の研究所を設立し、自動車の開発をスタートしたのでした。

一方、カール・ベンツはゴットリープより10歳年下で、生まれたのはバーデン大公国ミュールドルフ。父親は当時の花形職業だった鉄道の機関士です。カールもまたエンジニアを志し、地元カールスルーエの工業学校で内燃機関の技術を学んだ後に独立。1878年に2サイクルエンジンを完成させると、研究の対象は自動車に向かっていきました。

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